卒業生の言葉 2022年度卒業生
M.Oさん 学習院女子大学 国際文化交流学部 進学
私が純心ですごした6年間は、かけがえのない時間でした。
私は中学生の多感な時期に、精神的な不調から学校に行くことが出来なくなってしまったことがありました。そのときも、先生方は根気強く私と向き合い、無理やり登校させるようなことはせずに、私が自分から学校に来られるようになるまで静かに見守ってくださいました。友人たちも、登校した私を自然に迎え入れてくれ、ホッとしたことをよく覚えています。
また、高校に入学して皆が進路を決めて行く中、私は行きたい大学が決まらず、内心焦燥感に駆られていました。その時も、早く決めるよう催促されたり、周りの子と比べられたりしたことはありませんでした。そうしてくださったからこそ、ゆっくり自分の内面を見つめて、本当に自分の進みたい道について考えることができたのだと思っています。
悩んだ末に、私は大学で日本文化を学ぶことを決意しました。以前から日本の文化が好きだったものの、その興味関心や、どういった点に惹かれたのかが上手く言語化できていない状態だったため、志望理由書を作成するときなどはだいぶ苦戦してしまいました。ですが、私がきちんと自分の気持ちを言葉にできるよう、丁寧に指導してくださったので、日本文化の良さや学ぶ意義などついて考えをより深め、学びたいというモチベーションを上げることができました。
純心は、個性にとても寛容で、生徒一人ひとりにしっかりと目を配ってくださる学校です。おだやかな環境の中、ありのままの自分を肯定されてのびのびと過ごした経験が、今の私の心の土台になっていると思います。今までお世話になった方々への感謝の気持ちを胸に、大学でもよりいっそう勉学に励んでいきたいです。