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高1歴史総合 特別授業「ハンナのかばん」

12月10日(火)、NPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)代表の石岡史子先生をお迎えし、「ハンナのかばん」の特別授業を実施しました。

アウシュヴィッツ強制収容所のガス室で、13年の生涯を終えたハンナ・ブレイディ。
収容所に送られる前の彼女は、大好きな母や父、兄とともに「幸せな日常」を送っていました。こうした幸せな毎日が、「ユダヤ人の家庭に生まれた」という理由で、ある日突然奪われてしまったのです。

「ハンナはどんな少女だったか」
「石岡さんはどのようにして、ハンナの正体をつきとめたのか」

単なる「歴史的事実」ではなく、石岡さんとハンナという二人の「人生」に迫るお話に、生徒たちは思わず息をのみました。

「戦争の責任は、偉い人たちや政治家・資本家だけにあるのではありません――責任は名もない一般の人たちにもあるのです」

 講演の中で紹介されたアンネ・フランクの言葉です。

今回の授業をきっかけに、今の社会にも通じる「差別」や「ホロコースト」の問題を、生徒たちが自分事として考えられるようになることを期待しています。