学年研修旅行

プロジェクト・アドベンチャー〈中学1年〉

実施時期10月
宿泊場所高尾の森わくわくヴィレッジ
目的これから6年間一緒に学校生活を共にする仲間たちと、信頼関係を深め、より良い人間関係を築いていくためのプログラムを用意しています。生徒一人ひとりが、普段とは異なる環境と集団活動の中で、与えられた課題を、チーム全体で乗り越えていけるよう、知恵を出し合い仲間と協力します。
主な内容1.プロジェクト・アドベンチャー※
2.飯ごう炊さん

※「プロジェクト・アドベンチャー」(略称PA): PAは、米マサチューセッツ州の高校教諭らが1970年代に考え出した教育的手法で、冒険を手軽に疑似体験させながら、集団カウンセリングや行動心理学などを採り入れて、自己の確立や他者との信頼関係を身につけさせることを目指しています。(参考資料:『朝日新聞』2000年7月17日 教育2面より)

大田原民泊体験〈中学2年〉

実施時期10月
宿泊場所栃木県 大田原市
目的① 各自が集団生活でそれぞれの役割を果たし協力する力を養う。またお世話になる方々や仲間とのコミュニケーション力を身につけ、相手の立場になって行動できるようにする。
② 農家での民泊体験を通して、農家の生活がどのようなものかを知り、農業のやりがいや苦労、楽しさを体験することによって、社会を知る機会にする。
③ 総合的な学習の一環とする。
主な内容3人~5人のグループで、農家に泊まらせていただき、家族の一員として生活する。 その農家が営む農業の1部の作業を体験させていただく。

京都・奈良学習旅行〈中学3年〉

実施時期10月
宿泊場所京都
目的日本の伝統的な文化・歴史に触れ、実地見聞することによって学習体験を深めます。グループ学習、グループ生活を通して、規律を守り互いに理解し協力し合いながら、「集団の中での個の確立」をめざします。中1、中2で学んだグループ研修の体験を活かし、総まとめとしての自覚をもって、事前学習から発表まで意識的に取り組んでいます。
主な内容事前学習→本番!京都奈良の見学、体験実習→事後発表(発表会や壁新聞など)を5月から11月までかけて実施し内容を深めていきます。クラス行動、班別行動は相談しながら決めていきます。
1. 学年で見学(法隆寺・薬師寺・清水寺など。座禅体験も人気です)
2. 班別行動(4~5人。奈良公園は半日自由行動。京都は1日自由行動で、観光タクシー、公共交通機関を使って見学。)

長崎研修旅行〈高校2年〉

実施時期5月
宿泊場所長崎市(年によって企画が変わります)
目的長崎は純心学園の創立者シスター江角ヤスが、学園の礎を築いた場所です。この地を訪れ、建学の精神を再確認し、平和について真摯に考えることを目的にしています。
原爆ホームでの入居者の方々との交流を通じて、戦争の悲惨さや亡くなった方々の無念さを体感します。姉妹校である純心高校との同世代交流による平和学習を通して、平和な世界を構築していくためになすべきことを探求します。
主な内容純心のルーツを事前にしっかり学習します。高木俊朗『焼身』を読みレポートを作成します。探究型学習として長崎についてテーマを決めて調べ、事前学習レポートを作成し、純心祭に展示します。事後には、平和について考察したレポートを仕上げます。
長崎純心での交流会に向けて、両校で被爆の証言映画を見て、交流会でグループワークを行います。

長崎原爆と純心女子学園
1941年太平洋戦争が始まり、戦局が厳しくなると生徒たちは「学徒動員」として兵器工場で働きました。学校ごとに軍隊のように隊列を作り、純心高等女学校は「純女学徒隊」と呼ばれました。8月9日、長崎上空での原爆投下によって、一瞬のうちに七万あまりの人々の命が奪われました。長崎純心女子学園も創立の日まだ浅い10年目にして、214名の生徒・教職員が犠牲となり、校舎は全て焼失するという壊滅的な打撃を受けました。学園長の江角先生は防火壁の下敷きになり、火の手せまる瓦礫の中から、かろうじて助け出されたものの、心身ともに深い傷を負われました。

「恵の丘」と原爆養護老人ホーム
江角先生は、自分は原爆で亡くなったあの子たちの供養のために生き残らせて頂いたので、「純女学徒隊」の生徒が生きていたならば行ったであろうことを自分が代わってしなければならない、と考えていました。「恵の丘」にある原爆ホームの開設(1968年)は、原爆で亡くなったあの子たちに代わって、原爆で子どもを亡くし、一人ぼっちになってしまったお年寄りをお世話したいという気持ちから始まったものです。