卒業生の活躍

平井理慧さん

48回生 2013年卒業
東京外国語大学(言語文化学科中国語専攻)入学
在学中に台湾へ1年留学し、2019年卒業
東京海上インターナショナルアシスタンス株式会社に入社
(現在は三井住友海上保険株式会社に勤務)

現在の自分(自己紹介・職業紹介等)

困った人を助ける仕事―保険の枠を超えた対応も

大学卒業後、東京海上インターナショナルアシスタンスに入社し、現在3年目を迎えました。業務内容は海外旅行保険の事故対応を扱っており、アウトバウンド(日本から海外への渡航者)、インバウンド(海外から日本への渡航者)の顧客へ医療アシスタンスを提供しています。医療アシスタンスでは、主に病院への受診手配、本国への搬送手配などを行います。24時間対応で、常に日本および海外の病院や関係先とも仕事を行っています。日本語以外では英語を主に使用しますが、場合によっては大学で学んだ中国語を使うこともあります。

コロナ禍でも、駐在員や留学生など徐々に渡航者は増えており、扱う事故も多種多様です。「困った人を助ける」仕事のため、留学生の悩みやトラブルに耳を傾けアドバイスをするなど、保険の枠を超えた対応を行うこともあります。自身の留学経験なども踏まえ、少しでも力になれるよう日々励んでいます。

海外では、国によって保険のしくみや医療制度は異なります。自分が足を踏み入れたことのない国であっても、知識を増やすべく日々業務や自習に取り組んでいます。

対顧客のメイン業務の他には、海外の関係先との調整などにも携わっています。相手の国の制度や文化を踏まえて、協働する大切さを感じています。

純心生活での思い出

切磋琢磨した6年間

中学時代から英語が好きで、単語コンテストやスピーチコンテストに毎回挑戦していました。また英語日記を書き始め、高校卒業まで継続して毎週先生に添削をお願いしていました。高校1年生の夏に経験したカナダ・トロントでのホームステイは、友人達と励ましあった良い思い出です。先生方の激励を受け、クラスメートと切磋琢磨した6年間でした。

純心時代の経験が現在に活かされていること

誰かがやらなければならないのだから、私がやる

面倒やトラブルは日常茶飯事です。しかし、たとえよろこべなくとも「(マリア様)いやなことはわたしが よろこんで」(学園標語)と言い聞かせ「誰かがやらなければならないのだから、私がやる」と決めると、それらに立ち向かえます。そして自ずと「どこかで誰かがいやなことをやって、そうして世の中が回っている」という視点も生まれます。先生方の言葉や純心の教えは、たとえ中高時代にピンと来なくても、卒業後にストンと腑に落ちる時が来ます。

純心生へのメッセージ

今やれる勉強や活動をやり切って

「勉強しても社会に出て使うのだろうか。将来やりたいこともわからない」…だからこそ今やれる勉強や活動を、とにかくやり切って欲しいです。

世の中には「勉強だけできても仕方がない」と言う人達もいます。確かに一理ありますが、それは勉強しない理由にはなりません。どうか甘い言葉に逃げないでください。

社会人として仕事を始めると、学校の勉強とのつながりを感じる瞬間が訪れます。数学の考え方、現代文の読み方…日常の業務には主要教科のベースがあると何度も気づかされました。また勉強して知見が広がると、自分のやりたいことが自ずと見つかるようになります。今やりたいことがある人も、視野が広がることでより選択肢が増えます。

目の前のテストの点数だけに捉われず、苦手でも格闘してみてください。そうやって試行錯誤した経験は、いつか社会人となった自分を助けてくれます。