卒業生の活躍

本城 (旧姓:筧)静さん

34回生 1999年卒業
一橋大学 社会学部 卒業
名古屋学院大学大学院 経済学専攻 修士課程 修了
税理士登録
税理士法人にて、相続を専門とする税理士として勤務

現在の自分(自己紹介・職業紹介等)

38歳で税理士に

私は今、税理士として働いています。家族は夫、娘、猫1匹で、愛知県に住んでいます。学生時代から税理士を目指していたという訳ではなく、社会人生活を経て30歳頃から資格試験に取り組み、子育て・仕事をしながら勉強を続けて38歳の時に税理士となりました。

なぜ税理士を目指すに至ったかというと、結婚や夫の転勤の為に2度の転職を経験して、仕事内容に一貫性が無いことから、将来にわたって仕事を続けたいと考えた時に不安があったためです。色々と調べた中で税理士の資格を取れば責任ある仕事を一生続けられるのではないか、と思われたので、一念発起して税理士を目指すことにしました。通信講座を申し込むとほぼ同時に妊娠が判明し、仕事は退職しました。その後出産・子育て・仕事と並行して資格勉強を続け、38歳の時に税理士登録が叶いました。勉強をしていた期間はとても大変な毎日でしたが、挑戦して良かったと思います。

現在は相続を専門として仕事をしています。相続人、つまり身近な方を亡くした方がお客様となるので、一人ひとりに応じた丁寧な対応が求められます。もちろん税金や法律の知識も必要ですが、それ以上に人と人との関わり方や誠実さが大切な仕事だと実感しており、日々精進の毎日を送っています。

プライベートでは、これまで勉強に費やしていた時間を家族とゆっくり過ごすことに充てています。今後は旅行や料理、読書など、趣味も一層充実させていけたらと思っています。

純心生活での思い出

アメリカ研修で刺激を受ける

アメリカへの研修旅行では、楽しい2週間を過ごすとともに、様々な価値観の違いを体験しました。ホストマザーはその時シングルで、子供3人を育てながらほぼフルタイムで仕事をしながら、うまくやりくりして仕事も家族との時間も楽しんでいました。日本の家庭とは違った開放的で独立志向の雰囲気がとても印象的でした。

純心時代の経験が現在に活かされていること

異文化体験で選択が広がる

資格試験に挑戦したことや、これまで仕事を続けてきたことについては、周囲の理解はもちろんのことですが、「ずっと仕事をしていたい」という自分の意思も大きかったと考えています。アメリカ研修で垣間見た、働きながらも日々を楽しむホストマザーの姿やそうした家族のあり方には大いに影響を受けています。高校時代にそうした異文化体験-異なる社会での家庭生活-を体験したことで、自分で選択する人生の幅が広がったように感じます。

純心生へのメッセージ

折々触れる聖書の言葉

自分の高校生時代を振り返ると、楽しい思い出半分、辛いことも半分、という気がします。客観的には恵まれていた環境のはずなのですが、高校から大学にかけては、将来のことや自分の立ち位置などで不安や悩みが尽きませんでした。振り返ってみて、そうした不安定な時期にあって聖書の言葉やシスターのお話に折々触れることができたのは良かったです。その時に特効薬とはならなくても、そうした言葉が知らず知らずのうちに自分の中に蓄積され、何かの際にふと表に出て来ることがあります。純心で過ごす時間の中に、そのような経験が皆さまにもあると思います。今後苦しい局面もあるかもしれませんが、ぜひ自分を信じ、前を向いて堂々と進んで頂ければと思います。