卒業生の活躍

髙橋(旧姓:牧野)恵里香さん

48回生 2013年卒業
首都大学東京(現:東京都立大学)理学部化学科大学院修士課程修了
学部学科 理学部化学科
パナソニック株式会社
オートモーティブ社 車載システムズ事業部勤務
安全・安心システムズビジネスユニット
品質保証部 車両実験課

現在の自分(自己紹介・職業紹介等)

製品の品質保証を担う仕事

現在、私はパナソニック株式会社、オートモーティブ社、車載システムズ事業部の品質保証部に勤務しています。就職活動の際には、多くの方々と協力して様々な問題を解決しながら、良い製品づくりをしたい、と考えていました。製品が出来上がるまでには様々な部門が関わっていますが、設計部門や製造部門とは別に品質部門というものがあることを知りました。品質部門は名の通り、製品の品質を管理・保証する業務を行っています。時には他部門と折衝することが求められ、複数の異なる部門の納得を得て作業をしてもらう、ということもあります。そこには難しい課題もたくさんありますが、多様な分野と協働し、良い製品を作り上げていくためには欠かせない部門、と強く感じ、この仕事を選択しました。

私が携わっている業務は主に3つあります。

1つ目は、製品評価です。開発中の人や物を検知するカメラなどを実際に車に搭載して製品の評価を行う仕事です。お客様の使われ方に近い状態を再現し、発生する不具合や違和感のある警報を収集・解析した後に設計にフィードバックします。改良を加えたものをさらに評価し製品を完成に近づけます。

2つ目は、評価方法の考案です。お客様の使われ方を忠実に行うと、とても時間がかかってしまいます。そこで、評価する場所や方法を検討し、より短期間で評価が完了できるような評価内容を考えるという仕事です。

3つ目は現場検証です。車に取りつけるものなので、安心・安全に使い続けられることが大切です。製品の発売後もお客様のもとで不具合が起こった時には現場に行き、検証を行うこともあります。検証後は再発防止のためのソフトアップデートや、次期製品での対策を設計部門と協力して行います。

このように、品質保証という仕事は、ものづくりのはじめから、お客様のもとで使われるようになってからもずっと必要とされる、なくてはならない仕事です。そこにやりがいを感じています。

純心生活での思い出

まさに青春だった部活動

純心生活で思い出深いのはテニス部での活動です。入部したての頃は高校生の先輩に憧れて練習に精を出していました。自分が上級生になった時には同学年のメンバーとどうしたら良い練習ができるか頭を悩ませました。部活のメンバー、先生、コーチと喜びも苦しみも分かち合い、今振り返ればまさに青春だったと思います。

純心時代の経験が現在に活かされていること

こつこつ続ける力

こつこつ続ける力は大学生の時も社会人になった今も役に立っています。純心では毎週のように小テストや宿題の提出がありました。それらをこつこつとやり進めることを習慣化(するまでが大変なのですが)し、毎回準備をして臨んでいました。大学生になってもレポートの課題やテストがあり、社会人になってからは自己研鑽することが求められます。純心での“続ければ必ず成果が出る”という経験からこの力をつけることができたのだと思います。

純心生へのメッセージ

純心でできた友人を大切に

純心でできた友人は一生の友人なのではないかと思います。中高生時代には思い出したくないような失敗をしてしまうこともありましたが、それを笑い飛ばしてくれたり、自分の良いところも悪いところも受け入れてくれるのは純心の友人だけです。もちろん衝突することもあったし、疎遠になってしまった人もいます。いろいろなことを乗り越えて、なんでも話せる友人が近くにいるのであれば大切にしてください。大人になった時に必ず支えになってくれますよ。