キリスト教教育

神さまにも人にも喜ばれる人

本校はキリスト教の価値観に基づいて教育を行っています。創立者の「神さまにも人にも喜ばれる人に」を育成したいとの思いは、学園標語にも込められています。

学園標語

マリアさま いやなことは私が よろこんで

生徒たちは、それぞれの発達段階に応じた実践的、体系的な「宗教学習」と「宗教行事」を通して、学園標語への理解を深めます。

宗教教育

聖書朝礼

聖書朗読

1年間じっくり味わって読んでいくうちに、少しずつ聖書の理解していきます。

聖堂朝礼

学期に数回「聖堂朝礼」があります。祈りの場である聖堂で聖歌を歌い、聖書の言葉に耳を傾けて神さまと対話します。

放送朝礼

4月、6月、11月に月間目標や宗教行事にちなんだお話を聞きます。

ボランティア

クリスマス会の日に、近隣の老人福祉施設を訪問します。

宗教行事

創立記念式典

5月31日、全校生徒は講堂に集い「感謝のミサ」に参加し、建学の精神を再確認するとともに、これまで支えて下さった人々への感謝の思いを新たにします。また本校のルーツである長崎の姉妹校、純心高校の歴史にも思いをめぐらせます。

1945年8月9日.原子爆弾投下により、多くの生徒・教職員の命が奪われました。創立者自身も被爆、校舎も全焼するという困難に直面した時、創立者の心を奮い立たせたのは、平和を希求する生徒を育てるために、もう一度学校を再興しよう、との思いでした。

クリスマス

待降節

純心のクリスマスは12月初旬、待降節から始まります。「アドベントカレンダー」が飾られ、学校中にクリスマスの装飾が少しずつ増えていきます。中学1年生が制作したステンドグラスも窓に飾られます。

クリスマス会

クリスマス会は講堂で行われます。神父さまの講話に耳を傾けたり、キャンドルサービス、ハンドベル演奏などが行われ、すべての人が平和に過ごせる世界が訪れるよう、共同祈願をささげます。

修養会

卒業を前に3年生は、修養会にて神父様の講話に耳を傾けながら、心静かにこれまでの自分を振り返り、これからの自分の生き方を考えます。

平和教育

すべての命を大切に

 「平和」とは「戦争がない状態」を指す言葉ではありません。「平和」は、日々の生活の中、とりわけ人との関わりの中で常に実現されるべきものです。自分との出会い、他者との出会い、社会との出会いのすべてにおいて、命を大切にする関わりがあって初めて、世界に本当の平和が訪れます。

 平和とは何か、戦争とは何か、知識として「知っている」人はたくさんいるでしょう。しかし、平和な世界を築くために「貢献できる人」は、たくさんいるわけではありません。私たちは「平和を願う」だけでなく、平和な未来に貢献できる人を育てるための平和教育を行います。

純心祈りの日

8月9日、長崎原爆投下の日、全校で平和祈念式典を視聴し、原爆投下時刻に黙祷をささげます。過去の戦争がもたらした事実に向き合うとともに、平和な未来を築くために、自分たちにできることを考えます。

平和の旅人

「平和の旅人」として、8月8日、9日に長崎の姉妹校に派遣された代表生徒が、姉妹校ではどのように原爆投下の日を過ごしているのかを体験し、全校生徒に伝えます。

学年を越えた活動

平和展参加(八王子市・平和展実行委員会主催)

純心における6年間の平和学習の取り組みを紹介しています。

東京ジャーミイ(社会科見学・全学年希望者対象)

イスラム教のモスク 東京ジャーミイを訪れ、イスラム教徒の方々と交流する中で、異文化について学びます。

平和構築のための講演会(高校全学年)

平和のために現在社会で活動している人のお話を聞き、視野を広げるとともに、自らの生き方や平和との関わり方を考える機会とします。

<これまでの講演>
特定NPO法人 かものはしプロジェクト共同代表 村田早耶香さん
特定NPO法人 日本紛争予防セン認定NPO法人 日本紛争予防センター理事長(現Reach Alternatizes理事長)瀬谷ルミ子さん
シャンティ国際ボランティア会 許東音さん 他

「アンネの日記」(中1・国語)

ナチスの迫害を逃れ、隠れ家で綴ったアンネの日記から、どんな状況でも、希望を失わず、人間らしく生きる強さを学びます。

マザーテレサ新聞(中2・宗教)

貧困や孤独のうちにある人々と関わったマザーテレサの生き方を学び、新聞形式でまとめます。分け隔てなく人に尽くす生き方について考えます。

八王子空襲(中3)

生徒と同じ年頃に戦争を体験された地元の方からお話を伺い、あたり前の日常を、突然奪ってしまう戦争の理不尽さに気づかされます。

長崎研修事前学習(高1)

高2長崎研修旅行の事前学習として、原爆に関するレポートを作成したり、戦争や平和をテーマとする姉妹校との交流会に備え、グループワークを行います。

ホロコーストから考える【講演「ハンナのかばん」】(高1・歴史総合)

ホロコースト教育資料センター代表石岡史子さんの特別授業を受けて、ナチスのユダヤ人迫害を題材に、差別や人権について考えます。

SDGsテーマ研究(高1・現代社会)

貧困や格差など、現代社会で発生している様々な問題の中からテーマを選定し、背景や現状を、文献資料などを用いて研究・発表します。さらに社会問題解決の方法を全体で議論します。

長崎研修旅行(高2)

純心のルーツである長崎を訪れ、原爆遺構の見学、被爆者のホーム訪問、姉妹校との交流会などを通じ、平和について考え、発信します。

ハンセン病を学ぶ(高3・宗教)

映画や資料を通してハンセン病の歴史や元患者の現状を学び、差別や偏見のない社会の実現のために何ができるかを考えます。