中学での進路指導は、他者との出会いを通じて、生き方や仕事について一人ひとりが考える力を養うことを大きな目標としています。具体的には女性の生き方研究や近隣高齢者施設でのボランティア活動、NPOで活躍する方へのインタビュー、保護者や卒業生による職業ガイダンスなどを、3年間で段階的に経験し自分の視野を広げていきます。
●女性の生き方研究
●NPOで活躍する人にインタビュー
●卒業生進路講演会
●高3先輩の話を聞く
女性の生き方研究 中学1年
「今この女性が知りたい!!」自分のなりたい女性像をみつける
中学生では、まだ自分の将来の仕事を具体的に思い描くことは難しいかも知れません。職業について調べることよりも、まず女性の生き方について考えることが第一と考え、中学1年では活躍した著名な女性たちについて学ぶ機会を2015年度より設けています。
なりきって語る!
「今この女性を知りたい!!」と銘打って、ファッションデザイナーの小篠綾子さんや医師の神谷美恵子さん、新聞記者の小国綾子さんら25名余の女性の中から各自が1名を選択し、その人になりきって人生を語ります。発表には資料としてスライドを5枚作成します。
伝記を読み込む
「なりきる」ためには、その人の生き方を深く理解しなければなりません。そこで、まず伝記を読みます。1回目は何も考えず通読、2回目は疑問を持ちながら読みます。さらにWebサイトを使って新しい情報を入手します。その後、その女性の人生の転機、ターニングポイントがどこだったのかを探っていきます。
NPO探検隊 中学2年
中学2年生の進路活動として、夏休み期間(7月)を利用し、NPO法人で活動する人へのインタビューを実施します。
この活動は、自分が興味を持っているテーマごとに構成されたグループに分かれて取り組みます。テーマを深く探究する中で生まれてくる疑問としっかりと向き合いながら、現代社会が抱える課題への問題意識を明確にするとともに、社会に貢献する生き方について考えていくための活動です。
NPOについての詳細を調べ、インタビュー相手に直接アポイントメントを取り、実施場所までの行き方や待ち合わせ場所・時間などの計画を組むことも、生徒たちの学習活動の一つとして取り入れています。インタビューの結果を純心祭にて発表しました。NPO法人の関係者の方々や多くの保護者の皆様方が発表の様子を見に来てくださいました。
職業ガイダンス 中学3年
卒業生進路講演会
社会人として活躍している卒業生に、現在の仕事内容や今の仕事につくまでの過程を中学生にもわかりやすくお話いただきます。中学時代の勉強方法、クラブ活動、友人関係の悩み、進路を決めた時期、いまだから言える失敗談など、中学生は皆、興味津々に耳を傾けています。あこがれの先輩が熱く語る姿を目の前にして、「やっぱり勉強は大切だ!」と頑張る気持ちをかきたてられています。中学2年生も一緒に参加しています。