卒業生の言葉 2022年度卒業生
I.Kさん 上智大学 文学部 進学
高校二年生の時に女性の社会進出に関する授業を受けて、女性差別に興味を持つようになりました。女性の社会進出と歴史の関係を調べ、女性は昔から差別されていたのだと実感しました。また、級友が女性の社会進出と少子化の関係を発表していたのを聞き、フランスは女性が育児と仕事を両立できる制度を整えているため、女性の就業率が高く、また、少子化を克服した国だと知りました。私はその時フランス革命で女性の人権は保障されなかったことを調べていたので、フランスが男女平等を確立させた経緯、女性の地位の変化・男女平等がもたらしたフランスの文化や社会への影響を学びたいと思うようになりました。また、女性が差別を受けることなく大いに活躍できる社会をつくりたいと思うようになりました。その延長で上智大学を志望した理由は、大学全体がSDGsに積極的に取り組んでいるからです。全ての国籍・人種に対する差別に声をあげて大学内外で活動している「SpeakUp Sophia」などの支援団体がたくさんあるため、上智大学であれば、人種や性別にとらわれない社会の実現に必要な知識を学び、貢献できるのではないかと思いました。
私が差別のない社会を実現したいと思うようになったのは、純心で人の為に活動することをたくさん経験したからです。例えば、ウクライナ支援のために募金をして全校でお祈りをしたことなどです。純心では、シスターや労作の先生方が暑い日でも寒い日でも花壇の花をお手入れしてくれています。先生方が私たちの見えないところでいつもお花を綺麗に保ってくれていたため、私はお花が枯れているのを見たことがありません。いつもお花をお手入れしている先生方の姿を見るたびに、陰で誰かの為に働くことの大切さを実感していました。私は人にあまり気づかれない仕事でも一生懸命働きたいと思うようになりました。純心で一番印象に残ったことでした。
純心生はみんな優しくて、私が勉強面で悩んでいた時はいつも慰めてくれました。先生方との距離も近くて、悩みを相談しやすかったです。また、純心生はみんな熱心に勉強に励んでいて、私もその姿を見てとても刺激を受けました。純心に入学していなかったらここまで勉強を頑張れなかったと思います。皆さんも純心で一生懸命熱中できることを見つけて充実した高校生活を過ごしてください。