2023年01月26日
教科高校
純心の授業風景(生物)
ウニの受精・発生実験・ニワトリの心臓解剖
純心では、座学での学びとともに、「実物に触れる」体験を大切にしています。先日は高校2年生の生物
選択者がウニの解剖と受精・発生の実験を、高校1年特進コースの生徒がニワトリの心臓の解剖を、それぞれの2時間連続授業の中で行いました。
ウニの実験では、ウニの形態など分類上の特徴を学んだあと、実際に自分たちの手で口器(「アリスト
テレスのちょうちん」)をくり抜くところから実験がスタートしました。その後、KCl溶液を投入、ウニの放卵・放精の様子を観察し、その卵と精子を使って顕微鏡で受精の様子を観察しました。受精膜の形成にはあちこちで歓声があがりました。受精卵の細胞分裂は授業中には始まりませんでしたが、生徒たちは自主的に昼休みや放課後を使って観察しました。「受精膜がきれいに丸くできて驚いた」「リアルの受精を見て感動した」「時間が経つにつれて2つ→4つと分裂していて感動した」「分裂の瞬間も見てみたい」など、それぞれの感動と感想を入れて、全員がしっかりと実験レポートを完成させて提出しました。
ニワトリの心臓の解剖の目的は、「4つの部屋を見つけて観察すること」。鳥類は哺乳類と同じ2心房2
心室の構造をしています。4つの部屋の大きさはどうか、区切りはどうなっているか、正面から見たときにどのような偏りがあるのか、実際に触ってみての感触はどうか、など、グループごとに解剖して、観察をし、レポートを提出しました。
「実物」に直接触れて初めてわかることがあります。普段の授業以上に真剣に先生の説明を聞き、実演
する先生の手元をじっと見つめ、それを真似て自分の手で実験や解剖を進める、生徒たちの生き物への真剣な向き合い方が伝わってきました。